警察の方から、「高齢者の自動車事故で多い、ペダルの踏み間違え事故」の原因と対策について、興味深いお話を聞きましたので、ご参考までにご紹介します。
近年、高齢者によるペダル踏み間違え事故が問題となっています。
ペダル踏み間違えによる交通事故は毎年、約5,000件程度発生しており、そのうちの多数が高齢者によるものとなっていますが、若者でも少なからず発生していると言う事実もあります。
原因は?
ペダル踏み間違え事故の原因は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、駐車場の出し入れなどの状況で、焦りやパニックに陥り、ブレーキとアクセルを間違えてしまうというものです。
2つ目は、加齢による身体機能の低下です。特に、膝の硬化により、足が外側に開き気味になり、ブレーキのつもりでアクセルを踏んでしまうというケースがあります。
対策は?
ペダル踏み間違え事故を防ぐためには、以下の対策が有効です。
1.正しい運転姿勢を心がける。高齢者は前屈みになりがちなので、背筋を伸ばして運転する。
2.椅子の位置を調整する。ブレーキを踏み込んでも膝が曲がる程度に調整する。
3.運転前に四股を踏んで血の巡りを良くしてから運転する。
四股は、股関節や膝関節などの可動域を広げ、血の巡りを良くする効果があります。そのため、運転前に四股を踏むことで、足の動きがスムーズになり、ブレーキとアクセルの踏み間違えを防ぐことにつながるとのことです。
上記図(日本相撲協会「相撲健康体操」より)
まとめ
ペダル踏み間違え事故は、高齢者に多いとはいえ、誰にでも起こりうる事故です。日頃から正しい運転姿勢を心がけ、安全運転に努めることが大切です。
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