外国人の雇用、外国人の生活、在留資格などについて、様々な相談窓口やサイトが用意されています。しかし、具体的な事案でどこに相談すればいいのか迷うことがあります。そこで、このコラムでは、外国人雇用、外国人の生活、在留資格全般の問い合わせサイトと窓口を整理してご紹介します。
外国人生活支援ポータルサイト
外国人生活支援ポータルサイトは、出入国在留管理庁のHPにあります。
場所⇒https://www.moj.go.jp/isa/guidebook_all.html
このポータルサイトでは、日本で生活する外国人向けに、日本で安全・安心に生活するために必要な情報が、図やイラストを使用して、わかりやすく記載されている「生活・就労ガイドブック」が公開されています。
各種言語で、PDF化されており、ダウンロードもできます。
詳しいもの(各国語版)「生活・就労ガイドブック」
日本人が読んでも、国の仕組み全体が記載されており参考になります。下記は日本語版と英語版で、クリックするとPDFがダウンロードできます。全部で16か国語になっています。他の言語は、HPからダウンロードしてください。
優しい日本語版(詳しいものを簡略化したもの)「生活・仕事ガイドブック」
日本に在留する外国人には、英語や母国語よりは、やさしい日本語でのコミュニケーションを求めていることが多いとも言われています。このような分かりやすい内容の日本語版は、実は、日本人でも有用です。一度内容に目を通されたらいかがでしょうか。
外国人在留支援センター(FRESC/フレスク)
外国人在留支援センター(FRESC/フレスク)は、日本で暮らす外国人の在留を支援する政府の8つの窓口が、新宿区の四ツ谷駅前にある「コモレ四谷(CO・MO・RE YOTSUYA)」ビルに集まってワンストップで問い合わせに対応するセンターの名称です。
外国人からの相談対応、外国人を雇用したい企業の支援、外国人支援に取り組む地方公共団体の支援などの取組を行っています。
FRESC(フレスク)に集まっている相談窓口
○出入国在留管理庁(開示請求窓口) 注1
○東京出入国在留管理局 注2
○東京法務局人権擁護部
○日本司法支援センター(法テラス)
○外務省ビザ・インフォメーション
○東京外国人雇用サービスセンター
○東京労働局外国人特別相談・支援室
○日本貿易振興機構(JETRO)
これらの窓口で何が相談できるかは、https://www.moj.go.jp/isa/support/fresc/fresc01.htmlで確認できます。
<【注1】出入国在留管理庁開示請求窓口では何が相談できる?>
出入国在留管理庁(本庁)が保有する行政文書のほか、出入(帰)国記録及び外国人登録原票の開示請求を受け付けています。
<連絡先>
TEL :03-5363-3005
https://www.moj.go.jp/isa/applications/disclosure/kaiji_release.html
<対応できる言語>1言語
やさしい日本語
具体的には、外国人登録原票、出入(帰)国記録の開示請求ができます。ただし、過去の在留資格関係の申請書の写しなどの請求は、各地方の出入国在留管理局が窓口となっています。
⇒詳しくは、当ブログ「在留資格 | 保有個人情報開示請求について」
<【注2】東京出入国在留管理局では何が相談できる?>
外国人在留支援センター(FRESC)にある東京出入国在留管理局(東京入管)では、事前予約制で、待ち時間なく東京入管のスタッフに相談することができます。また、匿名で相談することも可能です。日本語を話せない方には、通訳をつけることもできます。相談方法は、対面(FRESCに直接来て相談)とオンラインから選ぶことができます。
相談内容は、日本に在留する外国人や、外国人を雇用したい企業関係者等からの入管業務に関する相談にお答えしています。
ただし、電話での相談は受け付けておりません。電話で相談したい場合は、窓口は「外国人在留総合インフォメーションセンター等」になります。
また、外国人在留支援センター(FRESC)は、一般的な相談窓口ですので、個別の在留資格や手続きに関する具体的な相談は、ここではなく、本局の担当審査部門が紹介されることがあります。
外国人在留総合インフォメーションセンター等
外国人在留総合インフォメーションセンター
就労可能な在留資格を取得して働きたい外国人の方、就労資格のある外国人を雇用したい企業の方で、手続など不明点がある時に相談できる窓口です。書類の書き方や手続など丁寧に対応してくれます。
相談方法は、「電話かメール」または「各地方の入管、窓口への訪問」です。
電話かメールでの相談
TEL | 0570-013904(IP、PHS、海外からは:03-5796-7112) |
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対応曜日・時間 | 平日8:30~17:15 |
メール | info-tokyo@i.moj.go.jp |
対応言語 : 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、フィリピノ語、ネパール語、インドネシア語、タイ語、クメール(カンボジア)語、ミャンマー語、モンゴル語、フランス語、シンハラ語、ウルドゥ語
相談いただける内容
・入国、在留などの一般的な手続きに関するお問合せや御相談
・出入国在留管理行政に関する御意見、御要望
お答えできない内容
・個別事案に関する申請や許可の見通し
・審査の進捗状況、処分結果
・退去強制手続の進捗状況
・永住許可の見通し
窓口での問い合わせ
札幌
〒060-0042
北海道札幌市中央区大通西12丁目 札幌第三合同庁舎 平日 午前9 : 00~午後4 : 00(午後12 : 00~午後1 : 00を除く。) 日本語、英語
仙台
〒983-0842
宮城県仙台市宮城野区五輪1-3-20 仙台第二法務合同庁舎 平日 午前8 : 45~午後4 : 30 日本語、英語、中国語(韓国語についても対応可能な場合があります。)
東京
〒108-8255
東京都港区港南5-5-30 平日 午前8 : 30~午後5 : 15 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、フィリピノ語
横浜
〒236-0002
神奈川県横浜市金沢区鳥浜町10-7 平日 午前8 : 30~午後5 : 15 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語
名古屋
〒455-8601
愛知県名古屋市港区正保町5-18 平日 午前8 : 30~午後4 : 00 日本語、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、フィリピノ語
大阪
〒559-0034
大阪府大阪市住之江区南港北1-29-53 平日 午前8 : 30~午後5 : 15 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語
神戸
〒650-0024
兵庫県神戸市中央区海岸通29 神戸地方合同庁舎 平日 午前8 : 30~午後5 : 15 日本語、英語、中国語(スペイン語またはポルトガル語についても対応可能な場合があります。)
広島
〒730-0012
広島県広島市中区上八丁堀2-31 広島法務総合庁舎内 平日 午前9 : 00~午後4 : 00 日本語、英語(中国語についても対応可能な場合があります。)
高松
〒760-0011
香川県高松市浜ノ町72-9 平日 午前9 : 00~午後4 : 00(午後12 : 00~午後1 : 00を除く。) 日本語、英語
福岡
〒810-0073
福岡県福岡市中央区舞鶴3-5-25 福岡第一法務総合庁舎 平日 午前9 : 00~午後4 : 00 日本語、英語、中国語(韓国語についても対応可能な場合があります。)
那覇〒900-0022
沖縄県那覇市樋川1-15-15 那覇第一地方合同庁舎 平日 午前9 : 00~午後4 : 00(午後12 : 00~午後1 : 00を除く。) 日本語、英語
ワンストップ型相談センター
出入国在留管理庁が、地方公共団体の相談窓口と連携して、外国人住民が我が国で生活するために必要な入国管理手続等の行政手続、生活に関する相談及び情報提供を行うため、ワンストップ型の相談センターを設置しております。
ここでは、電話や訪問によるお問合せに日本語だけでなく、外国語(英語、中国語等)でも対応しています。出入国在留管理庁のHPで紹介されているのは以下の3か所です。
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出典:出入国在留管理庁HP「外国人在留総合インフォメーションセンター等」
出入国在留管理庁への問い合わせの方法
例えば、東京出入国在留管理局であれば、以下のようになっています。
出典:https://www.moj.go.jp/isa/about/region/tokyo/index.html より一部抜粋