登記事項証明書には、さまざまな種類があります。どの証明書を取得するかは、利用目的や必要な情報によって異なります。以下で、主な登記事項証明書の種類とその内容について説明します。一般的に「登記簿謄本」として知られるのは「履歴事項全部証明書」のことを指します。
1. 現在事項証明書
「現在事項証明書」には、現在有効な登記事項が記載されています。過去の変更履歴などは含まれておらず、現時点での最新情報のみが確認できる証明書です。
- 現在事項一部証明書
特定の情報のみが記載されている書類です。必要な項目だけを確認したい場合に便利です。 - 現在事項全部証明書
現在有効な全ての登記事項が記載されている書類です。
2. 履歴事項証明書
「履歴事項証明書」には、現在有効な情報と共に過去に抹消された登記事項も記載されています。過去の経緯や変更履歴を確認したい場合には、こちらが適しています。
- 履歴事項一部証明書
特定の情報だけの履歴が記載されている書類です。必要な部分のみを確認したい場合に利用されます。 - 履歴事項全部証明書
過去から現在までのすべての履歴事項が記載されている書類です。一般的な「登記簿謄本」として知られ、最も利用されるタイプの証明書です。
3. 閉鎖事項証明書
「閉鎖事項証明書」には、過去に閉鎖された登記事項が記載されています。これは、閉鎖されて現在は効力を失った情報のみを確認したい場合に使用します。
- 閉鎖事項一部証明書
閉鎖された特定の情報が記載されている書類です。 - 閉鎖事項全部証明書
閉鎖された全ての情報が記載されている書類です。
4. 代表者事項証明書
「代表者事項証明書」には、法人などの代表者に関する情報が記載されています。代表者の情報のみを確認したい場合に利用されます。
まとめ
登記事項証明書には以上の4つの種類があり、それぞれの証明書には記載内容や用途が異なります。目的に応じて適切な証明書を選ぶことで、必要な情報を的確に得ることができます。